『コブラ会』と『浅草キッド』を観て思ったこと。

最近、

「感情」について考えます。

 

正確には「感情の発露された状態」についてなのですが

 

時々
「マイナスな感情を露わにするやつはダメ」

あるいは
「感情を出しすぎずに平常心を保ち冷静である人間がカッコいい」

というような意見を耳にしたり

自分もそんなことをよく言われてきました。

 

 

なので、ちょっと前まで、

 

自分の感情に流されず、いつも穏やかでありたい…

 

とふんわり夢見ていたのですが

 

 

ちょっと待って!

 

本当にそうなの?

 

 

いや・・・別に

 

「怒ってよくない?」

 

お店や公的機関で

めちゃくちゃ最悪な対応されたり

 

ありえないくらい馬鹿にされたとき…

 

怒ってよくない???

 

いや、実際、

別にそんなに怒らねばならぬことに遭遇すること日常でほとんどないんですけど、

 

時々ありますよね?

 

あきらかに舐められてたり

手を抜かれてたり、

どうやらこちらの尊厳を踏みにじられてるな…みたいな時。

 

 

ちゃんとこちらの言い分は言わないと誰にも知られないままですし、

言わないと改善されることは絶対にありませんので

結局、言ったから解決した、よかったことの方が多いんですが

 

その度に

 

「なんでこんなことのために時間を割いてるんだろうか…」

 

「いや、でも、言わなきゃ分かんないし…」

 

というジレンマと

「感情を抑え込めない自分はダメ人間なのか?」

という気持ちで

 

そこはかとない自己嫌悪に陥ってたんです。

 

 

家族からも「感情的になる奴はダメ」みたいに

言われてきましたし…。

 

そんな悩ましい日々を幾年月過ごして

 

今年になって、

 

「やっぱり、怒ってよくない?」

 

と決定的に思った2作品があるのでご紹介します。

 

奇しくもどちらもNetflix配信作品なのですが

 

1本目は

 

コブラ会」です。

 

 

この「コブラ会」の主人公、

ジョニーが、

 

とにかく

店の失礼な親父にも

ライバルのダニエルにも

ダニエルの会社の奴にも

めちゃくちゃ迷いなく怒るんですよね。

 

別に怒りたくて怒ってるわけじゃなくて、

 

侮辱されたり、

失礼なことされて怒ってるから、

それをただ表現してるだけなんです。

 

たまに「おいおい、やりすぎだろ・・」って思うときもあるんですけど

大体、怒って当然のことが多いんです。

 

かつてのライバル・ダニエルはすっかり大人になった様子で

「感情をコントロールしろ」的なことをジョニーにお説教してくるんです。

 

確かに、

ジョニーは喧嘩っ早いし、

そのせいで損することや失敗ばかりで

正直、ちょっとアホなんですが

 

とにかく嘘がないし、

何より自分のことを決して賢いって思ってないんです。

 

自分を

どうしようもないダメな人間だって

重々分かってて、でも

自分の目指すことをできる限りがんばろう、って行動してて、

そんな自分自身をそのまま受け入れてるという。

 

そうだよね!

一生懸命生きてたら腹も立つよね…!

 

2本目は、

ちょっと前話題になってた

浅草キッド』です。

 

 

この作品の中で

柳楽優弥さん演じるビートたけしさんが

漫才やってるのに話全然聞いてないお客さんにめちゃくちゃ怒るシーンがあるんですが

 

 

大人だったらグッとこらえて我慢するはず、、と

普通は思うとこなんですが

怒り出したときすごい腑に落ちた自分がいました。

 

そうだよね、

一生懸命漫才してるのに聞いてくれなかったら

腹立つよね…!

分かる…!

 

 

そのあと、たけしさんときよしさん2人は、

店の外につまみ出されるんですが…。

 

 

とは言え、できるだけ怒らずに生きていきたい。

 

 

ジョニーやビートたけしさんみたいに

強健な人間ではないし

できるだけ平和に過ごしたい…。

 

なのですが、

 

人間ですもの、

たまには怒ったり、泣いたり、悲しんだり

逆に大笑いしたり、

していいんじゃない!!

 

誰が読んでるか分からない、

山奥の山小屋のようなブログですが

 

読んでくださってるどなたかが

 

「またお店の失礼な店員に怒っちゃったな…」

 

「付き合ってる恋人に浮気されてめちゃくちゃ怒っちゃったな…」

 

などなど、もし自己嫌悪に陥ってるのでしたら

 

いや…それは怒っていいよ!!!

 

と、それだけが言いたくて書いたブログでした。